幕尻の照強(24=伊勢ケ浜)は、両横綱の取組前に3敗目を喫し、優勝の可能性が消えた。西前頭筆頭北勝富士との初顔合わせは、低い立ち合いがあだとなり突き落としを食った。

「合わせ過ぎちゃった。自分の立ち合いでいけなかった」。番付で過去最高の相手。「上位陣は強いじゃないですか? プレッシャーというのはあまりなかったけど、前の日からいろいろ考えすぎて、最後まで迷ってしまった」という。

大健闘も場所も、残り1番になった。「今場所一番しょうもない相撲をとっちゃった」と悔いは残るものの「でも、こうやって後悔するなら、当たっていった方がよかったってことはわかった。いい勉強させてもらいました」と気持ちを切り替えていた。