大相撲の前頭大栄翔(25=追手風)が、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)で三賞を初受賞し、年内の新三役昇進を目標に掲げた。

9日、福島・郡山市で行われた巡業に参加。5勝4敗だった申し合い後に、横綱鶴竜に指名されて約3分間、ぶつかり稽古を行った。「久しぶりに胸を出してもらえて、ありがたい。来場所は三賞を取って(11月の)九州場所の新三役を目指す」と力説した。

最近3場所は前頭2、3枚目と上位に定着した。それでも三役にはわずかに届かなかっただけに、今回の巡業中は連日稽古に参加。「稽古場から力を出して自信をつけたい」と、鶴竜の直接指導もきっかけにするつもりだ。鶴竜も「力はある。それをどう出せるか」と、成長を期待していた。