大相撲の前頭碧山(33=春日野)が、好物のすいかに舌鼓を打った。すいかの名産地にほど近い山形県村山市で行われた12日の巡業に参加。朝稽古では5勝2敗と、10連勝を記録した前日11日に続き好調をキープし、「普通、普通」と謙遜した。だが、稽古後に力士の支度部屋に届いた大量のすいかを次から次へとほおばると「おいしい」と笑顔を見せた。

村山市は、碧山の母国ブルガリアの新体操の代表が今年、合宿を行った場所でもあった。この日の会場の村山市民体育館には、いたるところに張り紙で「がんばれ、ブルガリア」の文字。もちろん、碧山はまったくそのことを知らなかったが「ブルガリアは体操や新体操が強いからね」と、すいかを食べる手を止めずに誇らしげに話していた。