大相撲の前頭炎鵬(24=宮城野)が地元石川の甲子園代表校、星稜高のベスト8進出に刺激を受けた。17日、札幌市で行われた夏巡業に参加。支度部屋で星稜-智弁和歌山の甲子園3回戦をネット中継で視聴し、勝利の瞬間を見届けると「すごすぎる。これは名勝負! 優勝いけるかな?」と興奮を隠さずに喜んだ。

自身は右肩の治療などで、今巡業は四股などの基礎運動で体を動かしている。この日はぶつかり稽古で幕下に胸を出した。「まずは肩や足首をしっかり治して、ちょっとずつやっていく」と焦りはない。早ければ秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)の番付発表翌日の27日から、相撲を取る実践的な稽古を始めたいと話す。

来場所の目標は2場所連続の勝ち越し。168センチの人気小兵力士は「(星稜高の活躍に)負けないように頑張りたい」と意気込んだ。