大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が日本国籍を取得したことを受けて、日本相撲協会執行部の親方衆は、今後に期待した。尾車事業部長(元大関琴風)は「この世界に残って、後進を育てていこうということだと思う。多くの経験を積んだ人が、1人でも多く指導者になっていくのは相撲界にとってはいいこと。あれだけの大横綱。現役の第一人者として、周りの関取衆が目指す、手本となる姿を見せてほしい」と、引退後はもちろん、現役中も白鵬にしか果たせない役割があると力説した。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)も「頑張ってくれればいい。これから背負っていく人だから」と期待の言葉を発した。一方で先輩横綱として、これまで土俵外での言動が物議を醸すことも多かった白鵬だけに「土俵でも私生活でも、相撲協会の重んじるものを受け止めて、前向きに進んでほしい。自分本位の行動は注意してほしい」と、いっそうの自戒を求めた。史上最多42度の優勝を誇る白鵬だが、最近は40度目の優勝を果たした17年九州場所で万歳三唱、41度目の優勝を果たした昨年秋場所では3本締めと、優勝インタビューの際の行動が問題視されていた。