十両貴ノ富士(22=千賀ノ浦)が、付け人の序二段力士に暴力を振るった問題で、日本相撲協会のコンプライアンス委員会は5日、都内の弁護士事務所で、問題の実態把握に向けた最初の聞き取り調査を行った。

対象となったのは、8月31日に起きた暴力を目撃していた、千賀ノ浦部屋の若い衆1人。若い衆は青沼隆之委員長と別の弁護士、相撲協会の宮田主事が同席する中、約1時間30分、質問に応じたという。宮田主事は「今週、来週中に聞き取りを終えるつもり」と、秋場所中に貴ノ富士や被害者力士らから話を聞く可能性に言及。場所後の26日の理事会に、処分案を提出したい考えをにじませていた。