西前頭11枚目炎鵬(24=宮城野)がサーカス相撲で3連勝を飾った。

琴勇輝に押し込まれた。体は完全に土俵外に流れていたが、俵上に両足を乗せ、両手で相手左手を持ってこらえた。まるで帆を張るウインドサーファーのような姿勢から体を入れ替え、右、左と前まわしをとり寄り切った。

炎鵬の右目は充血し、下まぶたあたりが腫れ上がっていた。「立ち合いで(相手の突きが)右目に入って、ほとんど見えなくて…。(意識が)飛んでいていて、気がついたら、残ってました」。最後の詰めの場面も「何となく感覚でいきました」と“心眼”で勝負を決めた。

充実の序盤3日間を「土俵際、俵をうまく使えているかな、と思う。勝負どころをしっかりつかめているというか、それが勝ちにつながっていると思います」と説明した。勝ちっ放しは早くも5人だけ。躍動の小兵が連日、館内を熱狂させる。