西幕下4枚目琴手計(20=佐渡ケ嶽)が幕内経験者の荒鷲を押し出し、2勝1敗とした。立ち合いが3度もつっかけて合わなかったが、しっかり当たり、相手の動きを良く見て勝負を決めた。

「早く立ちたいと思って、合わせられなかった」と申し訳なさそうに立ち合いを振り返る。海千山千の相手に土俵下では「いろいろ考えた」と言うが、土俵に上がった後は「まわしを与えたらダメ」と当たって、突き放すことに徹した。

今場所の番付は過去最上位。勝ち越せば新十両の可能性が高まる位置まで来た。同じく幕下上位にいる埼玉栄高同級生の納谷、塚原に先んじて、関取の座に接近中だ。