夏場所で初優勝した西前頭2枚目朝乃山(25=高砂)が横綱鶴竜に続き、大関豪栄道も破った。

攻防中、行司が土俵下に落ちるハプニングは「ちらっと見えました」というが、相撲に集中し、土俵際の投げの打ち合いを左からの上手投げで制し、4勝2敗とした。

「(展開は)全然覚えてない。立ち遅れて“やべ~”と思ったけど、左が(まわしに)かかったので、強引だったけど攻めて、前に出ました」。

8月末に左脚が蜂窩(ほうか)織炎にかかり、場所直前は満足な稽古ができなかった。「それでも、体は動いてます。巡業でしっかり稽古はできましたから」。自分を信じて、相撲を取りきる覚悟を口にした。