東前頭12枚目松鳳山(35=二所ノ関)が母校駒大の後輩に負けじと、5勝目を挙げた。貴源治と土俵上を動き回る激しい相撲を展開し、最後に突き落とした。「今日は、しんどいときこそ頑張るんだと自分に言い聞かせてましたからね」と胸を張った。

この日、都内で行われたマラソン・グランド・チャンピオンシップで駒大OBの中村匠吾(26=富士通)が優勝し、東京五輪代表キップを獲得した。「駒大の後輩は当然気になるし、朝稽古終わってから、テレビでずっと見てました」という松鳳山は大喜び。最後に自分が決めた右からのいなしも、この日に限れば“マラソン風”で「仕掛けどころが抜群でしょう。40キロ、41キロ過ぎに2度ですかね」とご機嫌だった。