西前頭2枚目朝乃山(25=高砂)が土俵際の激しい攻防を制し2敗を守った。

学年は1つ下だが、同年齢の小結阿炎に突っ張り、いなされながら、耐えしのいで寄り切った。

「ちょっと自分でもわからないので、帰って確認します」というめまぐるしい展開だった。「体が動いてくれた。落ち着いていたと思う。下半身がしっかりしているから、いなされても残れたと思います」と興奮気味の表情で振り返った。

隠岐の海に土がつき、全勝が消えた。夏場所に続く2度目の賜杯へ、残り6日で1差につける。「先のことは何も考えません。(高砂)親方(元大関朝潮)にずっと言われているように、負けてもいいから、体を生かして前に前に攻めきりたいです」と話した。