元横綱朝青龍のおいで、東幕下5枚目の豊昇龍(20=立浪)が連敗を「3」で止め、3勝3敗とした。

最高位前頭2枚目の荒鷲と、3度目の立ち合いからすぐに右を差した。密着しながらの足技の攻防でもひけを取らず、最後は体を預けるようにして寄り倒した。負ければ負け越しが決まる危機を回避し、逆に2場所ぶりの勝ち越しに王手をかけた。

「相手をちゃんと見ていこうと思った。相手も元関取で緊張した。でも親方に『ここまで番付を上げてきて怖くないから。しっかりと当たっていけ』と言われたことを思い出した」と、まくし立てるように振り返った。7日目の幕下琴手計戦で、左足親指を痛めていたことも明かした。「気持ちで負けなかった」と、来場所の新十両昇進に望みをつなぎ、胸を張っていた。