日本相撲協会は秋場所14日目の21日、元前頭で東三段目52枚目誉富士(34=伊勢ケ浜)の現役引退と年寄「楯山」襲名を発表した。22日に引退会見を開く。

青森県鰺ケ沢町出身の誉富士は近大を経て、08年初場所に初土俵を踏んだ。12年初場所で新十両、13年夏場所で新入幕を果たし、最高位は15年九州場所の西前頭6枚目。今後は伊勢ケ浜部屋付きの親方として、後進の指導に当たる。

今場所は13日目の7番相撲で勝ち越しを決めて、現役最後の取組を飾った。取組後、誉富士は「名前を呼ばれるのも最後なんだなとしみじみ感じながら、相手に失礼のないように思い切り取らせてもらった。横綱(元日馬富士)の土俵入りに参加させてもらったり、伊勢ケ浜部屋に入っていい経験をさせてもらった」と現役生活を振り返っていた。