東前頭3枚目大栄翔が、幕内上位で2場所連続の勝ち越しを決めた。

西前頭7枚目琴恵光(27=佐渡ケ嶽)を持ち前の突っ張りで遠ざけ、はたきやいなしを交えて最後は押し出した。初の金星も獲得した今場所。「上位の番付で自信になる。勝つ内容も良かった。貫き通すことができた」と、充実の場所を振り返った。

目標は新三役だが、なかなか風が吹いてくれない。今場所も両関脇、両小結が軒並み勝ち越し。同じ平幕でさらに自身より番付が上の北勝富士、朝乃山も勝ち越すなど、なかなか枠が空いてくれない。「勝つことに越したことはない。ここは我慢です」と大栄翔。番付は運の要素も絡む。流れが傾くその日まで、じっと堪える覚悟だ。