関脇御嶽海(26=出羽海)がライバル決戦を制し、2度目の賜杯を手にした。貴景勝、隠岐の海と三つどもえで迎えた千秋楽、本割で遠藤を下して12勝3敗。初の関脇対決となった優勝決定戦は貴景勝を万全の相撲で寄り切った。白鵬、鶴竜の両横綱を除く現役力士で初の2度目の優勝。次世代を担う若手の中、昨年名古屋場所で最初に優勝した男が、またもライバルたちに1歩先んじた。

九州場所が御嶽海の大関とりの場所になるかについて高島審判部長代理(元関脇高望山)は「今のところない」と審判部としての見解を示した。7月の名古屋場所が9勝だったこともあり明確な大関とりではないが「来場所も成績を残せばね。雰囲気が出てくれば(昇進は)あるかもしれない」と高レベルを求めた格好だ。八角理事長(元横綱北勝海)も「来場所がチャンス」と機運を察した。