大相撲秋巡業が6日、金沢市で行われ、同市出身で人気力士の西前頭11枚目炎鵬(24=宮城野)が会場を埋め尽くした4200人の観客を沸かせた。

1年前は十両だったが、幕内力士として戻ってきた今年は声援もひときわ大きかった。「うれしいです。元気で頑張ってやっているところを皆さんに見てほしかった。地元に貢献できるようにこれからも頑張りたい」。前日5日の夜は関係者との食事会に出席。地元の料理で舌鼓を打った。石川の好きな料理はノドグロ、カニで「やっぱり魚ですね」と笑顔。食事会の前後で街を出歩くと、同年代の男女から声をかけてもらったという。「今まではそんなことはなかったのでびっくりしました」と話した。

この日は土俵にこそ上がらなかったものの、握手会や写真撮影、髪結実演などで大忙し。名古屋場所では9勝して技能賞を受賞、秋場所でも2場所連続の勝ち越しを果たすなど、人気とともに番付も上昇している。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けて「まずはしっかりけがを治して、焦らずに体をつくって、今より番付を上げたい」と意気込んだ。