角界屈指のスポーツ観戦好きで知られる横綱鶴竜(34=陸奥)が、米バスケットボールNBAでデビューしたウィザーズの八村塁(21)を絶賛した。27日、広島・福山市で行われた秋巡業に参加。23日(日本時間24日)のNBAデビューから3試合連続で2桁得点をマークしている21歳について話題を振られると「いい活躍をしている。このまま結果を出し続ければチームからも信頼されていくと思う」と期待を寄せた。

自身もバスケットボール経験があり、専用のチャンネルからダイジェスト動画などを見てNBAの動向をチェックしている“NBAファン”だ。八村について、特に得点能力を評価しており「外からのシュートがそこまで決まっているわけではないのに、あれだけ点を決められる」とうなった。「シュートタッチがまだ向こうで慣れていないのか外している」と、3点シュートなどの成功確率を懸念しながら「あとは慣れでしょうね」とした。

この日で秋巡業は最終日を迎え、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)は2週間後となった。秋場所を途中休場する要因となった左膝について「まだ状態をしっかり見たい」と慎重な姿勢。日によって膝の状態が変化するという。巡業全体での調整は「いい感じにきている」と話した。

部屋移籍後、初めての本場所になる。「不思議な感じ。(陸奥部屋は)全く知らないところじゃないけど、今は全くイメージが湧かない。新弟子になった気分ですね」。入門18年目、横綱在位34場所目での新境地。稽古場は変わり、弟弟子が10人以上増えるなど、環境の変化への対応が求められる中「新しい部屋のルールに従ってやっていくだけ」と、落ちついた口調で語った。