日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。

ともに先場所は途中休場だった両横綱は3場所連続で東に鶴竜(34=陸奥)、西に白鵬(34=宮城野)が就いた。鶴竜は、師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)死去により今場所が陸奥部屋所属となって初の本場所で、2場所ぶり7度目の優勝を狙う。白鵬は、日本国籍取得後としては初となる、4場所ぶり43回目の優勝を目指す。

大関は、先場所10勝5敗の豪栄道(33=境川)が東、全休した高安(29=田子ノ浦)が西、1場所で復帰を果たした貴景勝(23=千賀ノ浦)が東の2枚目。豪栄道の大関在位32場所は史上10位タイ(1位は千代大海と魁皇の65場所)、高安は昨年名古屋場所以来3度目のかど番、貴景勝の大関復帰は今年名古屋場所の栃ノ心(32=春日野)以来、昭和以降10人(11度)目となった。

関脇は東が、先場所優勝の御嶽海(26=出羽海)が3場所連続(三役は17場所連続)の在位。西の栃ノ心は先場所の貴景勝以来の大関降下で、現行制度では23度目(2度降下は貴ノ浪、栃東に続き3人目)。

小結は東が3場所連続の阿炎(25=錣山)、西が2場所連続の遠藤(29=追手風)。今場所はさらに、付け出しとして2人が名を連ね、06年九州場所(稀勢の里、黒海、安美錦、露鵬)以来13年ぶりの小結4人となった。

東は4場所ぶり小結復帰の北勝富士(27=八角)で、西は待望の新三役となる朝乃山(25=高砂)が就いた。高砂部屋からは06年名古屋場所の朝赤龍以来で、富山県出身では64年夏場所の若見山、85年九州場所の琴ケ梅以来、戦後3人目。近大からは80年夏場所の朝汐(のち朝潮)、15年名古屋場所の宝富士(32=伊勢ケ浜)以来3人目の新小結で、三段目付け出しデビュー力士の新三役は初めてとなる。

九州場所は、11月8日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。