大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)で大関に復帰する貴景勝(23=千賀ノ浦)が6日、福岡市の追手風部屋へ出稽古した。

東前頭筆頭大栄翔(25=追手風)らと計13番取って10勝。鋭い当たりで立ち合いから一気に持っていく相撲や、突き放してもろ差しで寄るなど、動きの良さをアピールした。

稽古を見学した相撲解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「もうちょっと(状態は)悪いかなと思ったけど、当たり、出足はだいぶいい。今場所も大丈夫かなと感じた。8番は勝てるんじゃないか」と太鼓判。懸念材料は秋場所で負傷した左大胸筋の状態で「(押す動作は)変わらないけど、外からおっつけられるのは弱いのかな。1回けがしているところは、またブチッてなると怖いですからね」と印象を語った。

本場所は4日後。舞の海氏は「貴景勝は何とかなるんじゃないか。それよりも高安ですよね。昨日見たんですけど、全然左に力が入っていなかった」と、不安を募らせていた。