大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)を翌日に控えた9日、同所で恒例の土俵祭りが行われた。

秋場所で2度目の優勝を果たした関脇御嶽海(26=出羽海)ら役力士が出席。今場所の成績次第では大関昇進の可能性がある26歳は「(状態は)悪くはない。自分の相撲がいかに取れるかだと思う」と意気込んだ。大事な場所になるが「いつも通り、意識はしていないです」と平常心を貫く。 名古屋場所で9勝、優勝した秋場所で12勝。今場所で12勝以上を挙げれば、大関昇進の目安となる「三役で3場所33勝」に到達するが、初日が大事になる。

初日の相手は東前頭2枚目妙義龍(33=境川)。初日はここ3場所連続で、平幕相手に黒星を喫した“鬼門”だが「(上位陣の顔ぶれは)いつもと変わらないですからね。気にしないです」と淡々と話し、冷静さを保つ。優勝した先場所と違い、鶴竜、白鵬の両横綱がそろい踏み。真価が問われる15日間に向けて「10勝は絶対に崩さない」と、2桁白星をノルマに掲げた。