東前頭筆頭大栄翔(26=追手風)が初の白鵬撃破で、先場所に続く2度目の金星を挙げた。

かち上げに構わず、低い当たりで横綱を引かせた。結びの横綱戦で快勝。「(相手の立ち合いは)一応頭にあった。頭の中で絞りながら、しっかり前に出ることだけ考えた」とうなずいた。

この日は佐田の海-琴恵光戦から結びまで、12番連続で番付下位の力士が勝利した。大横綱を倒して“下克上デー”を締めくくった大栄翔は「子どもの頃からテレビで見ていたあこがれの横綱。すごいうれしい」と笑みをこぼした。

初日の前日10日に誕生日を迎え、26歳初の白星を挙げた。幕内上位で2場所連続勝ち越しているが、上位陣が詰まっているため、三役の枠が空かない不運な男。それでも「勝てば上がれるから、そこは貪欲にいく」と、若手の上位陣に仲間入りするつもりだ。