小結北勝富士(27=八角)が、関脇御嶽海との“同級生対決”を突き落としで破った。

中に入ろうとする相手の圧力を右はずで受け止め、我慢した。「あれがなければ無理だった。差したら、アイツの方が重たいからダメなんです。あのはず押しで技能賞が欲しいな~」と自画自賛した。

取組前、友風が土俵下に落ちた際に右膝を痛めたシーンを目の当たりにした。「膝があっちの方向いちゃってるのを見ちゃって“うわ~”と思って。自分だって、そうなることはありうるしね。“引いちゃダメ”と前に前に必死だった」。

御嶽海と対戦成績は6勝(1不戦勝含む)7敗。番付も接近してきた。「お互いが対戦を意識するのは、千秋楽の結びの一番になった時でしょう。それまでは特にね」と素っ気なく話した。

しかし、御嶽海が先場所2度目の優勝を飾ったことには熱く語り出し「横綱とやってない優勝だから。僕は(いつも横綱と)当たってますからね。横綱に勝っての優勝なら、僕も“あ~”となるけど。そこが心の支えです…って、むっちゃ意識してますね」と笑っていた。