元横綱大鵬の孫、東幕下7枚目納谷(19=大嶽)が、大関の助言を力に白星を挙げた。3番相撲で返り十両を目指す東幕下6枚目千代の海(26=九重)と顔を合わせ、押し出しで2勝1敗。関取経験者を相手に終始攻め立てる展開で「流れが良かった。最初から最後まで自分のペースで取り切ることを意識した」と納得の表情を見せた。

今場所は大関に復帰した貴景勝(23=千賀ノ浦)の付け人を務め、2日前に支度部屋でアドバイスをもらった。「『立ち合いで突き放されたら流れに乗っていける』と。(貴景勝は)誰の名前を出しても相手のことが分かる、研究しているので(アドバイスも)分かりやすい」。大関の言葉を胸に刻んだ大器が、波に乗ってきた。