東幕下筆頭の美ノ海(26=木瀬)が、塚原(春日野)との3勝3敗対決を制して勝ち越し、今年夏場所以来、3度目の十両昇進を濃厚にした。

激しい突き合いでも気持ちは冷静だった。「気合を入れすぎたら負けてしまう。冷静にいけたと思っています」。言葉通り、相手の動きを見ながら冷静に対処した。

体調は万全でない中、勝ち越した。「場所前に風邪を引いて1週間、相撲が取れなかった。その中で勝ち越せたのは自信になります」。過去2回の十両は、いずれも1場所で落ちている。「体力をつけて1月(初場所)に臨まないといけない」と気持ちを新たにした。