大相撲の横綱鶴竜(34=陸奥)が11日、冬巡業が行われた佐賀市で、バスケットボールのシュート練習を繰り返した。

土俵入り後、取組までの合間に、華麗なフォームから次々とゴールネットを揺らした。8月にさいたま市で行われた、バスケットボール日本代表の強化試合前には“始球式”を務め、3ポイントシュートを2本目で沈めて実力は証明済み。ボールを手に「シュートするのはあの時(始球式)以来だよ」と、4カ月ぶりだと強調。それでも一緒にシュートした小結阿炎、前頭玉鷲とのゴール成功率の差は歴然だった。

8日に風邪の症状が出て、9日に鹿児島市の病院で点滴を打ち、診察を受けた。インフルエンザではなかったが、前日10日までは、せき込んだり、体がだるかったりといった状態。それでも「やっと良くなってきた。明日(12日)もう1度、病院に行く」と、快方に向かっていることを実感しつつ、体調管理にぬかりはない。何よりも久しぶりに好きなバスケットボールに触れ、精神面が充実。楽しそうに体を動かしていた。