大相撲の小結北勝富士(27=八角)が、来年20年の飛躍を誓った。15日、沖縄・うるま市で行われた冬巡業に参加。全11日間の巡業を皆勤して「自分のやるべきことはできた。首も痛めていたので、考えながら調整した」と、充実した表情を見せた。

九州場所では7勝8敗で負け越し、来年の初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)は平幕として臨む見通し。「来年はしっかり三役に定着したい。優勝も狙っていきたい。チャンスはあると思う」と意気込んだ。

この日は高校時代の思い出の地に立った。会場「具志川ドーム」は9年前の全国高校総体の個人で優勝し、高校横綱となった場所。前日14日も同所で冬巡業が行われ、会場を見渡して「懐かしいですね」と和やかな表情を見せていた。

巡業に参加した力士らの中でインフルエンザが流行していたが「冷えないように腹巻きをしたり、手洗いとうがいも入念にやった」と、万全な予防で乗り切った。初場所の番付が発表される24日に向けて「(帰京後は)若い衆に胸を出しながら調整したい」と話した。