大相撲九州場所で三賞を獲得した力士が22日、東京・有楽町駅前広場で毎年恒例のユニセフ(国連児童基金)募金に参加した。参加したのは技能賞を獲得した小結朝乃山(25=高砂)、殊勲賞を獲得した前頭大栄翔(26=追手風)、敢闘賞を獲得した前頭正代(28=時津風)の3人。ユニセフ・アジア勧善大使のアグネス・チャン、モデルの道端カレン、元プロ野球西武の松沼博久氏とともに、約1時間街頭で募金を呼びかけた。

募金活動に参加した他の著名人に比べて大柄な体格が目立ち、正代は「お相撲さんは(見た目で)どうしても注目されるのでこういう活動は向いていると思う」と胸を張った。大栄翔は「(協会の代表として募金参加者に)選ばれて光栄なこと。皆さんの力になれれば」と話した。

3人によるトークショーも約5分行われ、来年20年の目標を問われると、朝乃山は「しっかり稽古をして上の番付を目指したい」、大栄翔は「今よりもっと上で活躍したい」、正代は「しっかり稽古をして朝乃山関に負けないように頑張る」と、それぞれの意気込みを語った。

来年1月の初場所(12日初日、東京・両国国技館)の番付発表(24日)が、2日後に迫り、調整も本格化していく。クリスマスも近づくが、朝乃山は「(25日は)しっかり稽古したい」と、大関昇進を目指す1年に向けて気を引き締めた。