大関陥落後、序二段から10場所ぶりに十両に復帰した西十両13枚目の照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、期待の若手で西十両10枚目の琴勝峰(20=佐渡ケ獄)を下して、無傷の7連勝とした。

立ち合いで先にまわしを取られたが、左腕で抱え込みながら右を差して対抗。左を巻き返した瞬間に土俵際に一気に押し込まれたが耐え、体勢を入れ替えてすくい投げで制した。

今年新成人との攻防の激しい取り組みになったが「こっちの方が若い感じでやらないと」と大関経験者。しかし、土俵際で粘るなど、今場所最も動きのある相撲内容を振り返り「毎日こういう相撲は負担がかかる。(琴勝峰は)思ったより圧力があった」と本音を吐いた。

十両唯一の無敗。久しぶりに戻ってきた十両で気を吐くが「体はまだ大丈夫」と体力はまだある。むしろ、1場所で7番しか取り組みがない幕下以下に比べて「毎日ある方が自分のペースを作れる。十両の方が相撲に集中できる」とプラスにとらえて、さらに白星を積み重ねる。