大関豪栄道(33=境川)が関脇朝乃山に敗れて8敗目を喫し、2場所連続の負け越しにより来場所の関脇陥落が決まった。琴奨菊(現平幕)らの32場所を越える、史上9位の大関在位33場所が途絶えることになる。

先場所は左足の負傷により2日目から休場。かど番となった今場所は、初日から3連敗と不振が続いていた。7敗で迎えた11日目には関脇高安に完勝して意地を見せたが、次期“大関候補”と呼ばれる朝乃山に、引導を渡される形に。大関からの陥落は貴景勝、栃ノ心、高安と続き、豪栄道で4場所連続となった。

大阪・寝屋川市出身の豪栄道は、埼玉栄高で全国高校総体優勝などの実績を残し、05年初場所で初土俵を踏んだ。06年九州場所で新十両昇進。その後も着実に番付を上げて、12年夏場所から14場所連続で関脇に在位し、14年名古屋場所後に大関昇進を果たした。16年秋場所には初優勝を全勝優勝で飾った。

春場所の舞台は地元大阪。10勝以上を挙げれば1場所で大関に復帰できる。