大相撲史上初の無観客開催となった春場所は、優勝争いトップに2敗で並ぶ横綱白鵬(35=宮城野)と前頭13枚目碧山(33=春日野)が激突。白鵬が上手投げで白星を挙げ12勝2敗とした。碧山は11勝3敗となり優勝の可能性がなくなった。

同じく2敗で、3場所連続途中休場から復活を目指す横綱鶴竜(34=陸奥)は、関脇朝乃山(26=高砂)を軍配差し違えの末に下手投げで下した。今場所12勝で大関昇進の目安の「三役で3場所33勝」到達する朝乃山は10勝4敗となり、千秋楽で勝っても12勝には届かない。

1982年初場所の琴風以来38年ぶりに1人大関で臨む貴景勝(23=千賀ノ浦)は、前頭5枚目阿武咲(23=阿武松)を突き出して7勝7敗。千秋楽に勝ち越しをかける。阿武咲は8勝6敗。

ともに3敗と好調の前頭3枚目御嶽海(27=出羽海)と同9枚目隆の勝(25=千賀ノ浦)の一番は、隆の勝が押し出して11勝3敗。敗れた御嶽海は10勝4敗となった。