大相撲夏場所(24日初日、東京・両国国技館)が新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長により中止となったことを受け、横綱白鵬(35=宮城野)が4日、日本相撲協会を通じて談話を発表した。2場所連続45度目の優勝に向けて調整を進めてきた白鵬は「夏場所に向けて日々の基本稽古とそのトレーニングを行ってきましたので、その目標がいったんなくなったということで今は残念な気持ちですが、世の中がこういう状況ですから仕方のないことだと思います」とコメントした。

名古屋の大相撲ファンに向けても沈痛な思いを明かした。協会は7月19日に初日を予定していた名古屋場所の開催場所について、名古屋市内のドルフィンズアリーナから東京・両国国技館に変更することも発表。3月の春場所と同様に無観客開催を目指す方針だ。白鵬は「年に1度の場所を何よりも楽しみに待っていてくれた名古屋の大相撲ファンの皆様の気持ちを思うと残念ではありますが、これも世の中の状況を考えると今は仕方のないことだと思います。このコロナウイルスが収まったときには名古屋のファンの皆様とも触れ合うことができたらと思っています」と誓った。