現役最年長50歳、西序二段68枚目の華吹(はなかぜ、立浪)が、今場所初勝利を挙げた。2連敗で迎えた西序二段66枚目の宇瑠寅(式秀)との一番。動きの速い相手にもぐり込まれ、土俵中央で右回りに3回転させられたが、最後は左上手をがっちりつかんで上手投げ。50代力士の白星は、1908年(明治41年)以来、112年ぶりだった。

華吹は5月28日に誕生日を迎え、昭和以降初となる50歳力士になっていた。1986年(昭和61年)春場所が初土俵。師匠の立浪親方(51=元小結旭豊)は年齢は上だが、入門は華吹が1年早い。現役唯一の昭和入門で、昭和→平成→令和と3つの元号をまたいで土俵に立ち続け、また1つ節目の白星を挙げた。