16歳で幕下昇進を果たした西幕下54枚目の吉井(時津風)が、元亀(阿武松)に敗れ、3勝3敗で最後の7番相撲に勝ち越しをかけることになった。

「自分から組みいく流れになってしまった」。突き放して前に出る相撲を狙ったが、相手のペースとなり「まだまだ稽古が足りない」と反省した。

静岡県焼津市出身の元中学横綱。場所前に師匠の不適切指導で所属していた中川部屋が閉鎖となり、時津風部屋へ転籍となった。初めて番付に載った昨年夏場所から負け越し知らずで順調に番付を上げてきたが、幕下の壁に当たるのか。

「あと1番。勝ち負けは気にせず、集中していきたいと思います。目先の白星ではなく、上にいける相撲をとりたい」。ひたすら前に出る相撲を貫き、同時に勝ち越しを目指す。