東前頭17枚目の元大関照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)が、玉鷲(片男波)との激しい相撲を制して1敗を守り、11勝目を挙げた。

「落ち着いていけたからよかった」という言葉とは裏腹に、立ち合いから突き合って主導権を奪い合う激しい攻防。間が空くと照ノ富士は左から張り、最後は左を差して寄り切った。「(押し合いは)想像していた。落ち着いて見て前に出ようと考えた」と振り返るが、気迫に満ちた相撲だった。

13日目は大関朝乃山との対戦が組まれた。横綱白鵬が敗れて、結果的に勝った方が単独トップに立つ一番となる。それでも「まだ終わってない」と語気を強め、大関戦にも「できることをやるだけです」と繰り返した。