横綱白鵬がスカウトした身長2メートルの大器、東序ノ口18枚目北青鵬(18=宮城野)が、初の序ノ口優勝を果たした。立ち合い当たって西序二段103枚目雅の右上手を取ると、一気に寄り切った。「うれしいです。まわし1本取れたのであとは前に出るだけだった。そんなにプレッシャーはなかった。落ち着いて相撲を取ろうと思っていた」。3月の春場所が初土俵だったモンゴル出身の18歳は、盤石の相撲で序ノ口デビューを締めくくった。

あこがれの力士はもちろん兄弟子の白鵬。取組前には「気を抜かずに頑張れ」と声をかけてもらったという。5歳で父親の仕事の関係で北海道に移り、6歳の頃に韓国の空港で偶然白鵬と出会ったことをきっかけに相撲を始めた。高校相撲の名門、鳥取城北高を経て宮城野部屋に入門。部屋ではすでに関取衆とも稽古を行っているという逸材は「1年以内に新十両に上がれるように頑張りたい」と堂々宣言した。