逆転優勝の可能性が残った御嶽海が、不敵な笑みを浮かべた。

単独トップの照ノ富士が2敗目を喫した後の一番で、琴恵光に力の差を見せつける会心の相撲で3敗をキープ。相手の前に出る動きを利用しつつ、土俵際ですくい投げを決めて「土俵際は落ち着いてましたから。自分の相撲に集中できました」と照ノ富士の負けにも冷静だったことをアピールした。

千秋楽では1差につけた照ノ富士との対戦が組まれた。勝てば結びの一番(朝乃山-正代)を待たずしてともえ戦が決まる。場所前は出稽古禁止の影響からか弱音を吐くことが多かったが、ここまで地力を見せて優勝争いにしっかりと食い込んできた。昨年秋場所以来、3度目の優勝に向けて「しっかり自分の相撲を取ることですね」と話し、一呼吸置いてから「最後に笑いたいなと思います」と締めて会場を後にした。