14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、30場所ぶり2度目の優勝を果たした。
3敗の単独トップで迎えた千秋楽。敗れれば優勝決定ともえ戦にもつれ込む本割の関脇御嶽海との一番を制し、13勝目を挙げた。14日目には同部屋の照強が新大関朝乃山を破る“援護射撃”も受け、15年夏場所以来の優勝が決まった。殊勲賞、敢闘賞の三賞2つも獲得した。
両膝の負傷や内臓疾患に苦しんだ男が、4カ月ぶりに再開した本場所で主役となった。大関経験者が関脇以下で優勝するのは昭和以降では2人目。優勝と優勝の間で十両以下に陥落した力士はおらず、史上初の快挙となった。
■優勝争い
【2敗】照ノ富士
【3敗】朝乃山、御嶽海、正代
照ノ富士 | ○ | 寄り切り | ● | 御嶽海 |
琴奨菊 | ● | 叩き込み | ○ | 北勝富士 |
千代丸 | ● | 下手投げ | ○ | 阿武咲 |
隆の勝 | ● | 引き落とし | ○ | 高安 |
炎鵬 | ● | 押し倒し | ○ | 豊山 |
遠藤 | ○ | 寄り切り | ● | 徳勝龍 |
玉鷲 | ○ | 上手投げ | ● | 隠岐の海 |
大栄翔 | ○ | 引き落とし | ● | 妙義龍 |
正代 | ● | 押し出し | ○ | 朝乃山 |
三段目は深井が優勝
十両で同部屋3人による優勝決定ともえ戦が実現した