大相撲の中村親方(元関脇嘉風)が1日、昨年九州場所で右ひざに大けがを負った弟子の友風の現状を語った。

都内で行われたアスリートのセカンドキャリアなどをサポートする団体「一般社団法人 APOLLO PROJECT」設立の記者会見にリモート参加。会見後の囲み取材で、報道陣から友風の現状について聞かれると「本人は辞める気はさらさらない。復帰に向けて鍛錬を重ねています」と明かした。

友風は西前頭3枚目だった昨年九州場所で、右膝関節脱臼により途中休場。今年の初場所、春場所、7月場所と3場所連続で全休中だ。そんな友風からリハビリやトレーニングの動画が送られてくるといい「頑張っていると言うと申し訳ないぐらいコツコツとやっている。回復もゆっくりで歯がゆい思いはあると思う。ただ『絶対に復帰する』という思いが動画を見て伝わってくる」と話した。

中村親方は友風の現在について、「本当は尾車部屋でやるのが望ましいけど」と前置きした上で、リハビリやトレーニング設備が整っている地元・神奈川に戻っていることを明かした。また、母校・向の岡工高でまわしを締めて稽古していることも明かした。「四股、すり足、本当に軽めだけどぶつかりもやっている」といい、弟子の復活に期待した。