大相撲の横綱鶴竜(35=陸奥)が秋場所(13日初日、東京・両国国技館)を初日から休場することが決まった11日、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が「進退懸けてやらなきゃいけないところまできている」と、横綱として後がない状況まできているとの認識を示した。

鶴竜は7月場所では右肘の負傷を理由に2日目から途中休場した。師匠によると、休場の原因はその右肘で「状態があんまり良くない」と説明した。

鶴竜は秋場所までの約1カ月の調整期間で、出稽古が解禁されないまま稽古を重ねる不安を何度も口にしていた。9日に報道陣の電話取材に応じた際は、本格的な稽古が再開できていないことも明らかにしていた。

2場所連続休場明けとなる11月場所は、横綱の責任を果たさなければいけない場所になる。

師匠は「完全に100%良くなることはない。気持ち的にもうこれでやって、ダメだったらいろいろ考える部分もあると思う。本音はどうなのか分からないが、そういう気持ちはあるんじゃないか。休んでやることやって次の場所に取れれば、本人も答えが出るんじゃないかと思う」と、鶴竜の心境を察した。