西前頭筆頭の隆の勝(25=千賀ノ浦)が、過去2戦2敗だった大関朝乃山(高砂)を寄り切り、今場所初白星をあげた。

大関得意の右差しを許さず、突き放しから左のはず押しで一気に押し込み、最後は粘る相手を寄り切った。「本当にうれしい」とかみしめた隆の勝は「イメージより上出来だと思います。押し込んで押し出せた。それが一番ですね」。

春場所で12勝をあげて注目を浴び、先場所も勝ち越して三役も視界に入る自己最高位に番付を上げてきた。「1月場所の時より体に力がついている。足が前に出てくれているのはすり足、四股のおかげと思っている」と稽古のたまものを強調した。