東前頭11枚目千代大龍(31=九重)が、唯一、勝ちっ放しだった西前頭9枚目阿武咲(24=阿武松)を破った。

立ち合いは2度合わず、3度目の立ち合いで阿武咲を突き起こし、土俵際で横に動かれたが反応して押し出した。好調ぶりを見せていた相手を圧倒。「負けても人生終わる訳でもない。自分の相撲を取るだけ」と無心だった。

自粛期間中の減量が功を奏している。一時は200キロ近くあったが、現在は171キロ。「体の調子がいい。勝ったからとかではなくて、糖尿もそうだし健康面がいい。寝起きもいいし、よく寝られる」と毎日スッキリした状態で土俵に上がれているという。

中盤戦のスタートを白星で飾ったが「(数字には)満足しているけど、満足できないのは初日とか2日目の当たって引いたところ。そこを改善していかないといけない」と反省した。「ここから3、4連敗することもある。挑戦者の気持ちでいく」と引き締めた。