元横綱大鵬の孫で、元関脇貴闘力の四男、東幕下55枚目夢道鵬(18=大嶽)が、初めての幕下で無傷の4連勝で勝ち越しを決めた。

東幕下60枚目碧天(37=春日野)との3連勝同士の一番。立ち合いでしっかりと当たり、引いた相手に左をのぞかせながら足を運んで押し出した。幕下上位を経験したことのあるベテランを下して、序ノ口デビューの初場所から4場所連続で勝ち越しを決めた。

無心で土俵に上がるつもりが「勝ったら勝ち越しかと思うとちょっと緊張した」と初の幕下での勝ち越しが懸かった一番に、今までにない緊張感があったという。それでも危なげない相撲を披露。「稽古をしっかりとしてきて、やってることが合っているなと。自信になる」と安堵(あんど)した。

まだまだ満足はしない。残り3番に向けて「勝ちたいです」と率直な思いを吐き出した。結果はもちろんだが、相撲内容にもこだわりがある。「最初の一番から自信をつける相撲を取りたいと思っていた。土俵際で投げたりはたいたりしても勝ちは勝ちだけど、前に出て勝ちたい」と話した。