自己最高位の前頭8枚目若隆景(25=荒汐)が、大関経験者を破って先頭集団に食らいついた。

まわしを求める東前頭6枚目高安の右に回り込むと、厳しい右おっつけ相手を横向きにさせて送り出した。7勝目で勝ち越しに王手。「狙い通りというか、下から攻められたのがああいう結果につながった」と手応え十分だった。

祖父は元小結若葉山、父は元幕下若信夫、兄2人は同じ荒汐部屋所属で、長兄が幕下若隆元、次兄が十両若元春という相撲一家で育った。身長は180センチと小柄だが、きっぷのいい攻めでトップを並走する。