後半戦に突入した“大混戦場所”は、中日を終えて9人だったトップの2敗勢が6人となった。4人の3敗勢が追走する。

大関貴景勝は、7月場所で敗れた新鋭の霧馬山との2敗対決を制した。前日8日目の敗戦を引きずらず、2敗を堅守して先頭集団を引っ張る。

初日から3連敗を喫した大関朝乃山は、結びで栃ノ心を上手投げで下して6連勝とした。8日目の貴景勝戦と2日連続で変化してきた相手を、落ち着いて対処した。

大関昇進を目指す関脇正代は、関脇大栄翔との取り直しの一番に勝って2敗を守った。

2場所連続優勝を目指す大関経験者の照ノ富士は、北勝富士の厳しいおっつけに攻めあぐねたものの、突き落として2敗を守った。

新入幕で177センチ、131キロと小兵の翔猿は、明生との攻防のある相撲を制して勝ち越しに王手をかけた。

両横綱の休場で大混戦となっている秋場所は、2敗は貴景勝、正代、照ノ富士、若隆景、阿武咲、翔猿、3敗は朝乃山、霧馬山、高安、琴勝峰となった。