元高校横綱の西幕下14枚目北の若(19=八角)が、序ノ口デビューから8場所連続となる勝ち越しに王手をかけた。

幕内経験者の東幕下14枚目豊響を逆転の投げで破った。狙い通り左四つになると、胸が合って土俵際まで寄られたが、右から得意の上手投げを放った。3勝2敗とし「すごく相手が強くて、辛抱して勝ちにつなげられた」と大粒の汗をぬぐった。

高校相撲の名門、埼玉栄高3年生だった18年に高校総体を制した。負け越し知らずのまま、1年半で幕下15枚目以内にたどり着いた角界のホープ。関取経験者との対戦が続いているが「気合が入っている。胸を借りるつもり。いい経験ができているなとすごく充実している」と表情は明るい。

5番相撲を終えて白星を先行させた。「立ち合いで当たり負けをしないこと」が好調の要因。「自分はチャレンジャー」と言い聞かせ、残り2番に臨む。