関脇正代(28=時津風)が、西前頭3枚目照強(25=伊勢ケ浜)を下して勝ち越しを決めた。

昨年九州場所での対戦は、立ち合いで足を取られて押し出されていただけに「すごく嫌なイメージがあった。あまり踏み込まないようにしていた」と立つようにして照強の当たりを受けた。左で抱えるようにして組み止めると、慌てることなく丁寧に寄り切った。

これで昨年九州場所から5場所連続で勝ち越した。「全体的に攻めている。体もよく動いている」と手応えを口にした。2敗を守り、大関貴景勝らと並んで優勝争いのトップに立つ。「ただ単に好成績の5人の中の1人ということしか考えていない」と初優勝への意識はまだ薄いようだが「心に余裕ができたので次は2桁、ケガないようにいきたい。自分の相撲を取って悔いの残らないように徹底していきたい」と話した。