小結遠藤(29=追手風)が秋場所12日目の24日、日本相撲協会に「右膝前十字靱帯(じんたい)損傷後関節症により約4週間の加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。休場は18年夏場所以来。11日目を終えて3勝8敗とすでに負け越しが決まっていた。

電話取材に応じた師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「常にそういう状態だが4、5日目から右の膝に水がたまり始めて、何回か抜いているが、水が抜けにくくなった。力が出ない。膝が曲がらない」と弟子の状態を説明した。今後1週間から10日間は「膝を曲げないようにするのが一番の治療。入院はしない」と安静にする。再出場の可能性については「出ることはない」ときっぱり否定。11月場所の出場を目指し、治療に励むという。

対戦相手の大関貴景勝は不戦勝となる。幕内では17年春場所以来2度目。大関としては2度目となる2桁白星に到達し、思わぬかたちで優勝争いのトップを守った。

今場所の十両以上の休場者は白鵬、鶴竜の両横綱や再出場した琴奨菊らを含め11人目となった。