大相撲秋場所で初優勝を果たした新大関の正代(28=時津風)が12日、都内の部屋で帰京後初めての稽古を行った。稽古場の土俵が乾いていないため、土俵に入っての稽古はできなかったが、ダンベルや40キロのバーベルを使った筋力トレーニング、すり足などの基礎運動で約1時間体を動かした。

優勝と大関昇進の報告として7日から故郷熊本であいさつ回りを行い、10日に東京の部屋に戻ってきたばかりだった。地元の励ましに感謝しつつも「正直気を休めることもなかったです。性格的に疲れることが多かった」と本音を吐露。新大関として迎える11月場所(8日初日、東京・両国国技館)に向けて「あとは相撲に集中するだけだと思います。そんなに影響があるわけではないと思う」と気持ちを切り替えた。

16日から22日まで国技館内の相撲教習所で行われる合同稽古についても、参加への意欲をのぞかせた。「どうするかというのはだいたい決めています。体調次第。行けたら行く」と明言はしなかったが、相撲を取る稽古の再開日を問われると「1日2日で取ろうとは思っていない。出稽古は何日からでしたっけ? その日(16日)までに間に合うようにしたいと思っています」と含みを持たせた。