大相撲秋場所を全休した横綱白鵬(35=宮城野)が21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加し、三番稽古で新大関の正代を19勝1敗と圧倒した。

序盤こそ出足を止められる場面が目立ったが、番数を重ねるごとに一方的な内容となった。右前まわしを素早く引いて一気に攻め立てれば、途中3番続けて張り差しを見舞うなど立ち合いも厳しかった。圧倒的な内容に「できたね! いい稽古が」と満足げ。8月に右膝の内視鏡手術を受けた影響をみじんも感じさせず「多少(右膝に)硬さはありましたけどね。まあこれだったら行けるなと思って」と笑顔を見せた。

合同稽古の前半から「勢いもらわないと」と、秋場所で初優勝を果たした正代の指名を予告していた。新大関の勢いを肌で感じた感想については「想像にお任せします」と、多くは語らなかった。