日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が29日、来年3月の大相撲春場所が例年通り大阪で開催されることについて「まず開催するぞということを決めた上で、それぞれ細かい詳細は追って決めていく」と話した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大人数での移動や長期滞在のリスク軽減の観点から、通常は名古屋開催だった7月場所、九州開催だった11月場所が、今年はそれぞれ東京・両国国技館で開催。地方での本場所開催は、3月の春場所以来1年ぶりとなる。

地方場所では、各部屋が宿舎を借りる必要がある。芝田山広報部長は「うち(芝田山部屋)なんかは、例えば、ユースホステルですから一般の人と混合になる。我々だけで生活をしっかり守っていくことも考えないといけない。今の感染症対策を踏まえた上で、地方にいけば宿舎は通常の東京の部屋と違ってくる。使い勝手が違ってくる。そういうことを含めていろいろと対策を考えていかないといけない」と、危機感を緩めなかった。